昨日の続きを書こう。
開幕当日5時頃目が覚めた。(もっと早かったかもしれない。)
実は1週間ほど前から4時とか5時に目が覚めるようになっていた。
気持ちが高ぶっていたのだろう。
6時に家を出て会社に行って余っていた小巴を合端して、出発した。
8時前に会場に到着し、会場の外で組合の人達と話をしていると、選手は会場の中に入っているという情報が入った。
会場に入ると、一緒に出場する尼崎の屋根屋さんも来ていた。
もう地下足袋を履いている選手もいる。
昨年は架台のところでしか履けなかったので、非常に焦って履いたのをよく覚えている。
普段はたびぐつしか履かないからな。
地下足袋を履くのは今日で4回目だ。(2級技能検定と1級技能検定と昨年のグランプリと今年のグランプリ)
今年は落ち着いて履くことができた。
9時になったので受付が始まった。
集合して、注意事項等を聞きいよいよ架台の抽選だ。
一桁の番号で外回りの架台を当てたいと思っていたのだが、見事に外れた。
19番を引いた。
かわらぶき競技の看板があるすぐ後ろだ。
観客の通路の目の前だ。昨年同様一番良く見てもらえる場所だ。
私は見られる運命に在るみたいだ。


良い写真を一杯撮ってもらえるなと思いつつ、緊張の度合いが高まってきたのであった。
ヘルメットとゼッケンを貰い架台の前に行った。
安全ピンで留めるので、背中のゼッケンは服を脱がないと着けられないなと思っていると、組合の人が来て着けてくれた。
実はこの時、緊張がピークに達していた。
昨年も、この時間が一番緊張したのをよく覚えている。
そしていよいよ会場下見という名の競技が始まった。
制限時間は9時30分~12時までだ。
当初、この時間は瓦座・瓦桟打ち、瓦の点検・配置だけだったのだが、なんと瓦を緊結するための銅線打ちと瓦割付まで出来るようになった。
当初の予定だけだと30分以上時間が余ってしまうし、私の場合、練習では銅線を切って、架台に打ち終わるまで約30分近くかかっていたので、ありがたかった。
これは競技時間が30分延びたみたいなものだ。
これで少々失敗しても間違いなく架台を完成させることができる。
最初に架台の各面の軒先の全長を測ったのだが、案の定最大で1.4センチの誤差がある。
分かっていたことだが少し焦る。
自分の作業手順通りに墨打ちをし、瓦座取り付け位置に打った墨の長さを計測する。
おかしい、この寸法では瓦座が決められた長さにならない。
いまさら墨を打ち直すのも時間がかかるのでそのまま作業を続けた。
瓦座打ちは本当に失敗だった。
袖瓦を葺く面の瓦座は短く切りすぎてしまうし、留めの部分は開いてしまったり段差がついたり散々だった。
もうひとつショックな出来事があった。
銅線打ちも終わり、あとは瓦の点検と、配置だけ、とりあえず切隅から点検しようと包みを開けて気が付いた、なんと隣の選手の瓦を取ってしまった。
直ぐに手を挙げて競技委員の人に報告した。
主に作業を行う位置(合端台を置く位置)を練習と同じセッティングになるようにしたところ、目の前に隣の選手の瓦があったのだ。
気をつけないといけないなと思っていたのにな。
作業時間に目処が立ったので油断してしまった。
それと、競技中に他の選手の作業状況とか、時間とか、通路側にいる人の気配がすごく気になった。
これは集中していない証拠だ、何よりも集中する事と自分を信じる事が、一番大切だと感じていたので、明日以降気合を入れなおさなければならない。
とりあえず合端は通路の方に背中を向けることにした。
昼食の弁当を貰い、選手控室でいただいた。
そして開会式に出席した。
盛大な式典だ。
それから、交流会に出席した。
私は、宿泊するホテルまで車で行かないと行けないので、ビールを飲むことができなかった。早く、ビールを飲みたい。
交流会の最後はサンバだ。やはり神戸と言えばサンバか、私は個人的にジャズの方が神戸らしいと思うのだが、盛り上げるにはやっぱりサンバかな。
交流会が終了しホテルが指定した駐車場に車を止め、コンビニで缶ビールを3本買い、部屋に入るとすぐにビールを飲んだ。
昨年もそうだったが、競技の後のビールは格別にうまい。
ビールを飲みながらゼッケンを明日着る服に付け替えたり、明日の準備をした。
それから、シャワーをして、昨年同様今年もあまり寝れないだろうと思いつつ、布団に入った。
案の定4時には目が覚めた。
普通、眠れない時は時間が経つのが遅く感じるものだが、あっという間に朝食の時間になった。
いよいよ出発だ。
泣いても笑ってもあと2日だ。
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